平谷村の平谷高原スキー場で5日、初となるバイクのモトクロスレース「フラットバレー杯」があった。10代から70代まで計53台が出場し、ごう音をたてながらゲレンデにできたコースを疾走した。
スキー場のオフシーズンを活用し新たな誘客につなげようと、モトクロスコース「フラットバレーオフロードパーク」が昨年9月にプレオープン。スキーシーズンをはさみ、今年4月にオープンした。週末土日に開き、昨年は約300台、今年はすでに100台以上が利用している。
大会では1周1.38キロのコースで速さを競う「モトクロススプリント」、1周2・5キロで2時間に何周走れるかを争う「エンデューロ」、初心者向けの「ファミリーエンデューロ」の3種目を行った。
全国から選手が集まり、全日本エンデューロ選手権でも活躍している内山裕太郎さん(43)など有名選手も出場。起伏のあるコースを砂ぼこりをたてながら疾駆し、ジャンプ台「テーブルトップ」では車体を大きく跳ね上げていた。ファミリーエンデューロではハイタッチで完走をたたえ合い、3種目全てに出場した50代の女性ライダーもいた。
内山さんは「他のスキー場のコースと違い、石がなくきれいに整備されている。トイレや駐車場もあり常設なので練習に来れるのも魅力だ」と語った。
フラットバレーオフロードパークは10月末まで開き、日本モーターサイクルスポーツ協会の公式戦も予定している。同パーク事務局の寺島広生治さん(58)は「大会を継続させることでモータースポーツを拡大させ、平谷の観光を盛り上げたい」と話した。
◎写真説明:ジャンプ台「テーブルトップ」も設置された