飯田市主税町出身の大相撲三段目の力士、満津田(28)=芝田山部屋=が25日、松尾相撲クラブを訪れて子どもたちを激励した。全国大会で優勝するなど活躍している小中学生に胸を貸し、ぶつかり稽古でアドバイス。「これからも相撲を続け、自分に続く地元出身力士が誕生してほしい」と期待を込めた。
松尾クラブには、飯田下伊那地域の園児から社会人まで約20人が所属。松尾公民館を拠点に週3回の稽古をしている。指導している清水里香監督と交流があり、満津田は7年ほど前から帰郷にあわせてクラブを訪問している。
コロナ禍の影響で3年ぶりの訪問となったこの日は、5人の小中学生が稽古に参加。相撲の基本練習「ぶつかり稽古」では、満津田が「思い切りがあってよい」「下半身がぶれないように」などと一人一人に声を掛けていた。
阿南第一中学校2年の男子生徒(14)は「土俵に吸い付いているような力強さだった」とし「今日の稽古を踏まえて自分が納得できるような相撲がしたい」と話していた。
松尾クラブは本年度、「第8回全国女子相撲選抜ひめじ大会」で2人が優勝と準優勝、「県小学生相撲選手権大会」で団体戦三連覇を果たすなど好成績続き。清水監督を通じて活躍を知り、応援の言葉を受け取っているという満津田は「元気をもらっている」と感謝。「基本に忠実」なクラブの強みを伸ばし、「“押す”相撲を大切にしてほしい」と呼び掛けていた。
◎写真説明:ぶつかり稽古で胸を貸す満津田