サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会で一次リーグH組の日本代表は19日夜、初戦のコロンビアに2対1で勝った。飯田市松尾明の飯田勤労者体育センター第二体育館で開かれたパブリックビューイング(PV)には小中学生を含む約130人が集まり、歓喜に沸いた。
PVは市体育協会と飯田サッカー協会が「W杯を多くの皆さんと楽しみ、スポーツの醍醐味(だいごみ)を身近に体感してもらう機会になれば」と初めて企画。代表のユニホームやタオルなどを身に着けたファンたちが、白い壁面にプロジェクター投影された500インチの中継映像に見入った。
日本は前半6分に香川真司選手がPKを決めて先制。退場者を出して10人となった相手に同点とされたが、後半28分にCKを大迫勇也選手がヘッドで合わせ、決勝点をたたき出した。
開始早々のPK獲得と一発退場に会場内はどよめき、先制ゴールの瞬間は喜びを爆発。勝ち越しの場面でも、総立ちの万歳やハイタッチが生まれ、手拍子を交えた「ニッポン」コールが巻き起こった。
市立松尾小4年で飯田FCの男子児童(9)はゴールシーンを振り返り「すごく気持ち良かった。香川選手のようなプレーができるように練習を頑張りたい」と刺激を受けていた。
下馬評を覆す金星に同市松尾城の団体職員、男性(42)は「引き分けでも上出来と思っていたので、この勝利は大きい。決勝トーナメント進出に期待が持てる」と興奮気味に話した。
飯田サッカー協会の吉川敏一会長は「初のPVで手探りの部分もあったが、家族や友だちなどと一緒に観戦を楽しむ様子が見られた。スポーツ振興につながる取り組みを今後も展開できれば」と手応えを口にした。
日本代表は一次リーグの初戦で勝ち点3を獲得。次は日本時間の25日午前0時から、セネガルと対戦する。