狭い林道を駆け抜けタイムを競い合う「南信州ラリー」が28、29日の両日、阿南町と天龍村、売木村の南部3町村を舞台に繰り広げられた。関東圏を中心に25台の競技車両が参加。速さを競い合うとともに各所で開くセレモニーを通じて住民らと交流を深めた。
JAF公認東日本ラリー選手権第3戦に位置付けられて11年目。一般道は法定速度遵守で走行し、占有した林道では平均時速60キロ、最高時速約100キロで走り抜けタイムを競い合った。
初日は多くのラリーファンやアマチュアカメラマンが駆けつける中、阿南町西条の町民体育館前をスタート。早稲田木曽畑、新野高原を経由して売木村役場を目指した。引き続き同村役場を再スタートし、売木峠を越えて町民体育館前へ。2日目は阿南町から天龍村平岡駅へ向かい、2日間で5区間計10回のタイムアタックに挑戦した。
ことしは阿南町内有志などで組織した実行委員が企画して、昭和時代の名車がずらりと並ぶ「旧車ミーティング」を町民会館前で同時開催。日産スカイライン2000GTなど10台以上が展示され、会場に花を添えた。主催したチームアッスル(神奈川県)の田中美彦社長は「徐々に定着してきたが、もっと南信州の人たちに知ってもらえるよう続けていきたい」と話した。