中日ドラゴンズ選手会の納会が25日、阿智村昼神温泉の「湯多利の里伊那華」で開かれ、選手たちがペナントやクライマックスシリーズと激しかったシーズンの疲れを癒した。引退した立浪和義内野手(40)、井上一樹外野手(38)ら退団選手が登壇し、後輩にエール。新選手会長に就いた森野将彦内野手(31)が来季の飛躍を誓った。
監督、コーチを除くほぼすべての選手とスタッフ約100人が参加。紫色の浴衣に袖を通した選手たちは、グラウンドでは見せない穏やかな表情で宴の会場に集まった。
通算2480安打を放ち今季限りで引退した立浪選手や、ファンに愛された井上選手、来期は巨人に移籍する中里篤史投手ら退団者があいさつ。「ここに立つと引退したことを実感する」と語った立浪選手は「21年間、お世話になった。選手を取り巻く環境は厳しくなっているが、しっかりがんばってほしい」と後輩ナインにエール。コーチに就任した井上選手は「厳しく、熱く、ファンに愛されるドラゴンズを継承して」と呼び掛けた。
荒木雅博内野手(32)から選手会長のバトンを受け取った森野選手は「優勝目指してがんばる」と決意。朝倉健太投手の音頭で乾杯し、V奪回を誓う来期に向けて英気を養った。
中日選手会が同ホテルで納会を開くのはことしで14回目。プロ野球選手と親交が深い上原政起社長は「来年は日本一になって帰ってきてほしい」と激励していた。