第58回県縦断駅伝競走(長野陸上競技協会など主催)は14、15の両日、15チームが参加し長野市から飯田市までの計21区間で行われ、上田東御小県が通算タイム11時間55分18秒で初優勝した。2連覇が懸かった飯田下伊那は初日5位につけ、2日目も追い上げを図ったが5位に終わった。
初日は長野市―岡谷市の12区間118・6キロ、2日目は松本市―飯田市の9区間97・6キロでたすきをつないだ。
連覇を狙う飯田下伊那はトップと5分7秒差の5位で初日を折り返した。3区終了時点で11位まで順位を落としたものの、「序盤の流れをどうしても変えたかった」という4区前沢利弥(24)が区間新の快走で5人抜き。さらに9区の松村健一(27)が区間賞でチームを勢い付けた。松村は「2年連続で区間2位だったので、しっかり走れば取れると思っていた」。
2日目。16区の松山克敏(36)が区間3位、20区の原武司(29)が区間2位と、エース2人が期待通りの走りを見せた。しかし、他区間で記録が思うように伸びず5位争いに終始した。アンカーを務めた平沢宏幸(29)は「ラスト2キロが遠かった。意識がもうろうとする中、地元の大きな声援に後押しされた」と沿道に詰め掛けた住民らによる大きな声援に感謝した。トップでテープを切るという目標は果たせなかったが、8年ぶりの出場で初のアンカーを任せられ「一生に一度あるかどうかの経験をさせてもらった」と笑みもあった。
主将の秋山雅彦(33)は「順位は振るわなかったが、このメンバーでここまで出来たことがうれしい。奪還に向けて明日から再スタートです」と巻き返しを誓った。
茂手木聡監督(45)佐久長聖や実業団など昨年の主力を欠く中でここまで戦えた。連覇はならなかったが、繰り上げスタートがなく、1本のたすきを最後までつなぎ切ったことがすごい。この結果は必ず来年につながる。来年の目標はもちろん奪還です。
入賞チームは次の通り。
①上田東御小県(11時間55分18秒)②全諏訪(12時間0分35秒)③長野市(12時間2分07秒)④上伊那(12時間3分05秒)⑤飯田下伊那(12時間5分48秒)⑥全佐久(12時間11分53秒)