リオ五輪競泳平泳ぎ200メートル金メダリストの金藤理絵さんが16日、高森町のISC高森スイミングクラブを訪れ、トークショーと水泳教室を行った。高森中1年の稲垣良祐さん(12)の手紙がきっかけになった交流。ISCの高森、飯田、飯田南、駒ケ根の4校から成人会員や小中高校生ら約150人が金藤さんの指導を受けた。
稲垣さんは昨年小学6年生の時、調べものをして発表する授業で、金藤さんについて調べ手紙を書いて金藤さんに届けた。手紙には水泳を頑張っていることとともに「水着がお兄ちゃんの古ばかり。いつかは新品で大会に出たい」と書かれており、読んだ金藤さんがサプライズで水着を届けることに。高森に来る機会に合わせ、同クラブでのイベントが企画された。
同日朝、自宅で金藤さんを迎え、水着を受け取った稲垣さん。「すごいびっくりした。平泳ぎが苦手だけど、どうやればうまくできるか教えてくれた。もらった水着は大切にしたい」と話した。
子ども向けのトークイベントでは、五輪を目指すきっかけ、リオ五輪の様子などを語るとともに、将来の夢に向けて段階的に目標を定め、現在の自分の課題を考える大切さを語った。
インターハイや北信越出場など子どもたち一人一人の目標を聞き「標準タイムへ向けて現在のラップタイムを何秒縮めるか」「持久力やテクニックを上げるにはどうしたらいい」などと質問した。「今自分が何をしなければいけないか考えることが大事。毎回の練習で自分が何を意識しているのかコーチに伝え、見てもらうことも力になる」と話した。