ISC飯田スイミングクラブ(飯田市鼎西鼎)に所属する小中高生の計10人が、第41回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会(27~30日・東京辰巳国際水泳場)に出場する。10人の出場は2016年の第38回と並び過去最多。大会は10歳以下、11~12歳、13~14歳、15~16歳などの部門に分かれ、個人種目やリレーで競う。
10人のうち、山岸琴美さん(15)=高陵中3=は、百メートルバタフライで18年度日本中学ランキング1位の実力者で、優勝候補の一人。「夏の大会よりも精神的に余裕を持って臨めている。練習も良い感じで自信がついた」と話し、同クラブ初の優勝を狙うとともに他2種目でも決勝進出を目標に掲げる。
今シーズン、日本最高峰の大会に幾度も出場し、プレッシャーに強くなったという今牧まりあさん(17)=飯田高2=は50メートル、百メートルの自由形ともに決勝を目指し「高校最後の年につなげたい」と意欲。計3種目に出場し、リレーでは第1泳者を務める佐藤柊さん(同)=同=は「チームの流れを決める重要なポジションとしてベストタイムを出したい」と意気込んだ。
小学生の4人は男子200メートルフリーリレーに挑戦。県の学童新記録を更新したうえでの決勝進出が目標で、まとめ役の東颯麻君(12)=泰阜小6=は「皆で協力して目標をクリアしたい」。全国大会が初めてのメンバーもおり、「速い選手から技術や試合に臨む姿勢を学びたい」と力を込める。
過去最多に並ぶ人数の出場に、同クラブの野竹和宏事業部長は「冬場、練習を見直すとともに、フィットネスのコーチから指導を受けるなどして徹底的に体を鍛えたことが実を結んだ」。「選手たちは互いを高め合いながら練習に励んでおり、チームとしての意識ができた状態で大会に臨める。結果が非常に楽しみ」と期待を寄せた。
出場選手は次の皆さん。
▽山岸琴美(高陵中3年) 百メートルバタフライ、二百メートル自由形、四百メートルメドレーリレー
▽今牧まりあ(飯田高2年) 五十メートル自由形、百メートル自由形、四百メートルメドレーリレー
▽佐藤柊(同) 百メートル背泳ぎ、四百メートルメドレーリレー
▽伊藤大羅(鼎中1年) 百メートルバタフライ
▽奥村奈津(飯田東中1年) 二百メートルバタフライ
▽酒井杏摘(緑中2年) 四百メートルリレー
▽東颯麻(泰阜小6年) 二百メートルフリーリレー
▽山﨑大輝(竜丘小6年) 二百メートルフリーリレー
▽伊藤優真(鼎小6年) 二百メートルフリーリレー
▽山口耕(上郷小6年) 二百メートルフリーリレー
◎写真説明:全国大会に出場する選手の皆さん